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©2008 Celador Films and Channel 4 Television Corporation
4月18日(土)全国ロードショー |
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ジャマールは信じていた。どれだけ自分の人生が過酷であろうとも、愛するラティカに必ず再会できると。たとえ離れ離れであっても、彼女をきっと探し出して、一緒になるのだという強い意志を捨てることなく。
人は何を信じて生きるべきか。コミュナル暴動で母親を殺され、孤児となった兄弟は対照的な生き方を選択した。
兄サリームは、富と権力を目指した。弟を守らなければならないという責任感からだったとはいえ、暴力が支配する世界に身を投じた彼は、生来の守銭奴的性格もあいまって、自ら破滅への道を突き進んだ。
弟ジャマールは、純粋さを失わなかった。たとえ貧困と暴力に囲まれた悲惨な現実の中にあっても、ラティカへの一途な愛が彼の目をただ明日の希望に向けさせたからかもしれない。
だから、この映画を観る者にとって、ジャマールが「クイズ&ミリオネア」に出場することになったのも、最終問題にまで勝ち進んでいったのも、決して偶然ではなく必然であったのだと、運ではなく運命だったのだと、受け入れることはそう難しいことではない。
自分の犯してきたあやまちを後悔することもあるだろう。自分の境遇を嘆くこともあるだろう。サリームは常に恐怖をかかえながらも汚い仕事に手を染めて生きていかなければならず、ラティカは裏社会の権力者の愛人となって満たされない日々を送っていた。しかし、ジャマールが「クイズ$ミリオネア」でひとつひとつ問題を解くごとに、彼らの心は解放され、自分らしさを取り戻していく。人を変え、人を動かすことができるのは、富でも権力でもなく、純粋な気持ちだというのがこの映画の最高のメッセージだ。
ジャマールの生きざまからは、まだ見果てぬ約束がすでに成就されていることを信じることのできる強さにかなうものはないのだと、あらためて思わされる。この映画を見れば、きっと誰もが心揺さぶられ、「自分は何を信じて生きているか」と自分に問うことだろう。そして、信念は運命をもたぐりよせるのだということを信じる気持ちにさせてくれるだろう。
(天野 剛至)
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